北上研究所

2023年10月22日　スマートフォン

Kitakami Yuma Project.のyumaです。

今回は少し昔の話をしたいと思います。

よくTwitterでオンボロイドやゴミカスマホと呼んでいますよね。
HUAWEIのMate 20 liteという機種ですが、実はこれを手に入れるまでかなり苦労しました。

時はさかのぼり高校に入った頃、当時の時点でスマホは既に普及していてクラスの他の人の大半がスマホを持っていました。
しかし僕の母は自分が高校生の頃には携帯すらなかったからとスマホの所持を認めていませんでした。

僕の母はかなり遅くに産んだこともあり、友達の親より友達の祖父母のほうが近い年齢です。
当然そんな時代に携帯電話するわけもなく、いくらなんでも暴論です。

しかしながら手持ちにスマホを買えるだけのお金はなく、またバイトをしてお金を稼ごうにもそもそもバイト自体が禁止されていました。

というわけで母に頼らざるを得ないわけですが、全く話を聞いてくれませんでした。
何故スマホが必要なのか、クラスの中で既に自分以外の全員がスマホを持っている事実、授業内でもスマホを使うことがあり支障をきたしているなど、様々な理由を言いました。
しかしそのたび「私は社会人になった時すらスマホを持ってなかった」や「私はスマホなんてなくても生活できた」や「そんなに欲しいなら自分で買いなさい」と言っていました。

もちろん僕も「時代が違うでしょ」や「バイト禁止なのにどうやって買うの」と反論しました。
しかしその度「パソコンがあるから我慢しなさい」と論点をずらしたり「あーあー聞こえない」と強引に話を終わらされました。

当然納得するわけもなく、ずっと抗議し続けました。
最終的にiPhone5からXSまでの全ての機種の新品と中古の値段の表を作り見せた結果「お金を稼いでるのはお父さんだからお父さんが良いって言ったら買う」と言わせることができました。

同時進行でバイトについても話してたので正直バイトOKになるほうが都合が良かったです。
まあ意地でもバイトをさせたくなかったんですね(笑)

というわけで父との交渉となるわけですが、そこでも問題が発生しました。
そもそも父と話せる機会がないという問題。

当時父は単身赴任中で直接会って話すことができず、また父のスマホが壊れかけで長時間やり取りすることも困難でした。

そんなわけでなかなか父と話すことができませんでしたが、お盆に父が家に帰ってきました。

それで父と話すことができたのですが、母と反対で父はスマホの所持に寛容でした。
母がスマホを買わない理由に高いからというのもありましたが、父は買えるなら一番高いやつを買って長く使うべきだと言いました。

ただしお金の管理を勉強するために月額の料金は自分で払いなさいというのが父の条件でした。

というわけで父の許可も取ると観念したのかスマホを買うことになったのですが、ここでもまた母は言いました。

「お父さんが良いと言ったから買ってあげる。ただし1万円より安い物にして。お父さんは一番高い機種を買うべきって言ったけど私が許さない」

これに対し「1万円は無謀」や「月額払うのは自分だから大手キャリアみたいなキャンペーンがない」と言いましたが「文句があるなら買わない」の一点張りで交渉ができませんでした。

ただ1万円より安いスマホであること以外の制限はありませんでした。
そこで1万円より安くそれなりに長く使えそうなスマホを探しました。

最初はiPhoneにしようかと思いましたが1万円以下で新品は買えなく、また中古の場合iPhone6より前と最低でも5年前に発売されたスマホしか選択肢はありませんでした。

流石に5年前のスマホは買ったとしても動作に難があります。
そこでAndroidのスマホも探してみました。

しかし結果はあまり芳しくありませんでした。

iPhoneに比べAndroidは安いですがそれでも限度があります。
iPhoneより安いAndroidといえど1万円というハードルは厳しく、やはり相当な型落ちしか売っていませんでした。
古いスマホというのは性能もさることながら劣化したバッテリーの危険性も高く非常に危険です。

当時はスマホに対する知識が薄く非常に苦戦しましたが、とあるスマホに目をつけました。
それが今のゴミカスマホことHUAWEIのMate 20 liteです。

2020年当時、Mate 20 liteは2018年発売とまだ2年しか経っていないものの、HUAWEIのアメリカから制裁される事件などがあり価格が下落していました。

正直「いわくつき」のスマホとも言えなくないMate 20 liteですが、この時は要件に合う中で最良のスマホだと思いました。
1万円以下という環境下ではメーカーがどこかなんて関係なく、HUAWEIの制裁も個人で使う分には一切関係ありません。

というわけで厳しい制約下でやっと手に入れたのがHUAWEIのMate 20 liteでした。
高校に入った頃に始めたのが気が付けば高校3年生になっていました。

最初の時点で既に大半がスマホを所持していたものの、スマホを手に入れた頃には文字通り自分以外全員がスマホを所持していました。

はっきり言ってよくもまあ苦しませてくれたなぁ！って気持ちですがまあ買ってもらった手前贅沢は言ってられません。
流石に折れたのかバイト禁止も解除されましたが直後に新型コロナウイルスが流行り受験もありでバイトをすることはできませんでした。

正直全てが遅すぎるって思いますが、そんなMate 20 liteは今も現役です。
正直働き始めるまでの繋ぎのつもりで選びましたがコロナなどの影響により就活がうまくいかず不本意ながら無職なので新しく買う余裕はありません。

今となってはMate 20 liteは発売から5年経った古いスマホです。
ただ交渉に交渉を重ねやっと手に入れたスマホというのもまた事実。

ところで就活の方はって？
全くもって順調ではありませんよ……。