北上研究所
2023年10月16日 魔法少年と機械少女
Kitakami Yuma Project.のyumaです。
今日は昨日紹介した未完のなろう小説を公開したいと思います。
まだ未完成な上まだ清書前なので誤字脱字があるかと思いますがご了承ください。
今回は「魔法少年と機械少女」の1話を公開したいと思います。
忍者のほうは明日にでも公開したいと思います。
01話 出会い
教室に愉快なおじいちゃん先生がやってきた。
皆さんおはよう。今日から社会は地理から世界史に変更じゃ。今日は世界史の最初の授業じゃから、教科書を忘れた生徒は隣の生徒の教科書を見せてもらうんじゃよ」
ここは『王立メブパー魔法学校』。
エノメールの首都であるメブパーに存在する魔法学校である。
『魔法学校』と名前に付いているが、今は魔法が必修科目なのでいわゆる普通の学校と大差はない。
「まずみんな8ページ開くんじゃ。古代には大きな1つの文明があったんじゃ。近くに遺跡があるからわかるかのう?カリオキくん答えてみなさい」
おじいちゃん先生の質問に、僕の斜め前の席に座るカリオキは答えた。
「アメリカ文明ですか?」
「そう、アメリカ文明じゃ。アメリカ文明は今から1万年以上前にあったとされる文明で、とても高度な技術を持っていたとされているんじゃ。信じがたいが彼らは『科学』だけでこの世界すべてを統治する高度な文明を作ったとされているのじゃよ」
すると先生は急に教室を出ていくと、大きな箱を持って教室に戻ってきた。
「この近くにあるリーの森にもアメリカ文明の都市があったそうで、様々なものが出土している。今日は特別にアメリカ文明を研究しているチームから研究資料を借りてきたんじゃ。まず見せるのは古代の皿じゃよ」
そう言うと先生は各生徒の机の上に真っ白な皿を置いた。
「いま机に置いた皿は出土品と瓜二つのレプリカじゃ。形は今の皿とあまり変わらないようじゃな。むしろ装飾がない分合理的な作りじゃ。しかしフォークやナイフ、箸と言った道具は出土していない。そのため彼らは高度な文明に反して手で食べていた可能性が高いんじゃ」
それからしばらく先生はたくさんの物を取り出し、僕達に色んなものを見せた。
不思議な文字が刻まれた石板にシンプルなカップ、そして巨大な鉄の箱。
普段は見ることのない品々に僕たちは目を奪われた。
「最後の物は本当にすごいぞ。これは本物じゃ。まるで人間のように見えるこれは『アンドロイド』というんじゃ。アンドロイドは当時の人々を模した人形で、中にはいろんな部品が入っている。何の為に作られたかはわからないが、ゴーレムのなりそこないという説が有力じゃ」
すると1人の生徒が手を上げた。
「先生、魔法無しでどうやってゴーレムを作ろうとしたのですか?」
「いい質問じゃ。知っての通りゴーレムを作るためには魔法が必須じゃな。しかし魔法が使えない彼らは電力を代わりに使ったんじゃ。彼らはモーターを駆使して作ろうとしたんじゃ。しかしゴーレムの魂の代わりは作れず完成には至らなかったとされている」
僕は魔法を使わずこれほど人間と見間違えそうな物を作れる技術に驚いた。
それと同時にもしアメリカ文明に魔法があったらどれだけ発展していたのだろうかと気になった。
授業が終わり家まで走って帰るとカリオキの森へと向かった。
僕はリーの森でアメリカ文明の物を見つけるのが趣味だ。
状態が良い物は店へ売りに行き、それ以外の物は僕のコレクションにしている。
暗い森を魔法で周りを明るくしながら探索していると、明らかに人工物であろう物が見えた。
それは白い大きな箱のようなもので、高さが大人の背丈よりも高い。
見る角度によって見えてくる幾何学模様の真ん中に、手のひらの絵が描いてある。
箱の側面に書かれた文字からアメリカ文明の物なのは確実だけど、こんな物は見たことも聞いたこともない。
僕は好奇心を掻き立てられるその白い箱に触れてみた。
すると白い箱の側面が2つに分かれ扉のように開くと、中からたくさんの白い煙が出てきた。
僕は中が見えないほど出てくる煙を吸い込んでしまい大きく咳き込んだ。
それから少しして煙が収まってくると箱の中身が見えた。
箱の中にはまだ幼い白髪の女の子が入っていた。
僕と年の変わらないように見えたが着ている服が現代の服ではなく、素人目でも今の時代の人ではないのは明らかであった。
しかしながら最近作られたかのように染みの一つすらない。
僕は驚きのあまり固まっていると少女の目が開いた。
「うわっ」
思わず驚いて後ろに倒れてしまうと少女は僕の手を差し出した。
「^)゛※₳〄■゛ョ☭☆♭𝄞゛%t゛✕@彁¥?」
少女は心配そうな目で僕に言った。
しかし僕は少女が何を言ったのか全く理解できなかった。
「初めまして、キミの名前は?」
「¥(ッ;;”@=>゛%t゛✕@彁¥?」
僕は少女に名前を聞いたが返ってきた言葉を理解できなかった。
少女もなんだか驚いた様子だった。
これから目の前の少女をどうしよう。
流石に目の前の少女をこのままにしておくわけにはいかない。
とはいえ交番に連れて行ったとしても言葉が通じないから警察でも対処できない。
僕は少し考えた結果、社会のおじいちゃん先生の所に連れていくのを思いついた。
先生ならアメリカ文明のことについて詳しいし、研究チームのメンバーとの親しい関係もある。
もしかしたら少女の話す言葉がわかるかもしれない。
というわけで僕は少女をおじいちゃん先生のところまで少女を連れて聞きに行くことにした。
「ねぇ、僕の後についてきて」
「@▲<#ャ<#ャ彁¥�<@゛�”@〄■*@;;※₳+<゛�=>゛%t゛✕@&=」
何を言っているのか分からないが後ろをついてきているので学校へ向かった。
今の時間ならまだ学校にいると思ったから。